～中村格付研究所が提供する、現地密着・実態重視の調査サービス～
グローバルなサプライチェーンの中核としての存在感を増してきた中国企業。しかしその一方で、中国国内の経済構造の変化、米中貿易摩擦、政府による規制強化などが重なり、「見えにくいリスク」がかつてないほど増大しています。
特に日本企業が中国企業と新たな取引を開始する際、あるいは既存取引のリスクを再評価する際、信頼できる調査データの確保は極めて重要です。しかしながら、一般的に流通している企業調査レポートだけでは、十分なリスク把握ができないのが現実です。
登記情報や概要レポートでは「実態」は見えてこない
多くの調査会社が提供する「企業概要レポート」には、法人登記、資本金、代表者、事業内容、主要取引先などが記載されていますが、こうした情報はあくまで表面的なものであり、実態とは大きく乖離しているケースも少なくありません。
たとえば、登記上は「生産中」とされる工場が、実際には稼働停止や人員削減を行っていたり、もはや操業を停止して廃墟同然になっていることもあります。とくに米中貿易摩擦の影響を受け、米国との取引が制限されたことで経営が立ち行かなくなった製造業者は数多く、外からは見えない内部崩壊が進んでいるケースもあります。
こうした背景から、企業調査においては「定型情報の収集」だけではなく、現地に足を運び、実際に目で見ること＝実地確認の重要性が格段に高まっています。
中村格付研究所の中国企業調査は「見えないリスクを見える化」
中村格付研究所では、中国ビジネスの専門調査機関として、旧SINOTRUST（現地大手調査会社）との提携により、他社にはない実地重視の調査サービスを提供しています。
調査の主な特徴
- 基本調査レポート
登記情報、代表者履歴、事業沿革、取引先傾向などをまとめた定型レポート。中国各省の最新情報に基づいて作成。 - 現地訪問＋写真撮影調査
調査員が現地を直接訪問し、工場やオフィスの稼働状況、従業員数、物流の動きなどを確認。外観・内部の写真も撮影し、形式的な情報では把握できない実態を可視化します。 - 裁判履歴・行政処分・経営者変更のモニタリング
中国国内の裁判記録や行政処分情報、営業許可の取消・停止など、日々変化する企業のリスク情報をリアルタイムで監視。定期的なアラート通知も可能です。 - シンガポール経由でのフル項目決算書入手
中村格付研究所では、シンガポールの提携調査パートナーと連携し、中国企業のフルフォーマットの財務諸表（損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー）を入手するサービスを展開しています。
通常の調査会社が提供する「概要レベルの財務データ」では見抜けない、利益調整や資金繰りの逼迫、債務超過の兆候などを把握することが可能です。
財務操作の見抜き方にも「深さ」が求められる時代
中国企業においては、経営者の恣意的な財務処理が行われることもあり、損益の見かけ上の黒字化や資産の過大評価といった操作が頻繁に見られます。こうした粉飾を見抜くためには、概要レベルの損益情報だけでは不十分です。
たとえば、営業利益率やキャッシュフローの乖離、有形固定資産の急増、関連会社への過大な貸付などは、倒産の前兆として非常に重要なシグナルです。これらはフル項目の財務諸表を精査することでしか読み取れません。
信頼できる中国企業との取引のために、確かな情報を
世界経済のなかで中国企業のプレゼンスは今後も続くと見られます。しかしその一方で、取引におけるリスクもまた高まっています。
「価格が魅力的だから」「過去に取引歴があるから」といった理由だけで、十分な調査を行わないまま契約を進めることは、極めて危険です。
中村格付研究所では、中国の企業調査において20年以上の知見とネットワークを活かし、お客様のビジネスを支える確実な判断材料をご提供いたします。
ご希望に応じて、レポートのサンプルや導入事例などもご案内可能です。
ぜひお気軽にお問い合わせください。