中国の仕入先を棚卸ししたら、
3社に1社が当期赤字でした。
ある日系メーカーからお預かりした、中国仕入先およそ60社のリスト。
全社の最新決算を突き合わせた結果です。
企業が特定されない形に加工していますが、割合と傾向は実際の納品データそのままです。
最新期の決算が出そろうのが、ちょうどこの時期です。
調査対象
約60社
中国本土の仕入先
当期赤字
29%
3社に1社が赤字
債務超過
3社
純資産がマイナス
財務データ取得率
100%
全社で決算を取得
全社を読む必要はありません。格付の下2段を見れば足ります。
NRatingの信用格付(NR1が最も低く、NR5が最も高い)と、実際の決算を並べたものです。 債務超過だった3社は、すべてNR2に入っていました。 逆にNR4は35社中2社しか赤字がありません。 約60社を1社ずつ読み込まなくても、下2段の22社を見れば、危ない先はほぼ拾えます。
| 信用格付 | 構成 | 当期赤字の割合 | 債務超過 |
|---|---|---|---|
| NR2要注意 | 約7% | 75% | 3社 |
| NR3 | 約31% | 67% | ― |
| NR4 | 約60% | 6% | ― |
| NR5 | 約2% | 0% | ― |
格付は財務実態ときれいに一致していました。NR2の4社のうち3社が赤字かつ債務超過、 NR4は35社中2社のみ赤字。格付欄でソートするだけで、優先して調べるべき先が決まります。
赤字の会社に、全体の17%の与信枠が向いていました。
この約60社に設定されていた与信枠の合計は、およそ3億4千万元。 そのうち約17%が、当期赤字の会社に向いていました。 枠を決めた時点では、その事実は見えていません。 年に一度、全社を同じ基準で並べ直して初めて分かります。
| 与信枠の規模 | 直近の当期純利益 | 備考 |
|---|---|---|
| 2,500万元 超 | ▲4,000万元 超 | 与信枠も上位の主要取引先 |
| 800万元 | ▲1億元 超 | 赤字額はリスト中で最大 |
| 500万元 | 赤字 | ― |
| 300万元 | 赤字 | ― |
与信枠と決算を同じ行に並べただけです。特別な分析はしていません。それでも、並べないと見えません。
お手元のリストに、そのまま書き足してお返しします。
決まったフォーマットはありません。収録する項目は、お客様に指定していただきます。 既存の与信管理台帳の列構成に合わせてお返しできるので、そのまま社内の運用に載せられます。 下記は、実際の案件でご指定いただいた項目の例です。
売上高・当期純利益・資産合計・負債合計・株主資本・従業員数は、対象の全社で取得できました。決算年度も全社で揃っています。
納品サンプル(Excel)をダウンロード架空データ12社・登録不要/診断サマリーの自動集計つき取れない項目も、正直にお伝えします。
本サービスは多数の企業を一度に照合するため、財務は主要な合計値までです。 以下の項目は、このルートでは取得できません。
借入金の内訳まで必要な場合は、NR中国決算書レポートで個社のフル決算書を取得します。 全社に対して行う必要はありません。棚卸しで引っかかった数社だけで十分です。
最新期の決算が、ちょうど出そろう時期です。
中国をはじめ世界の多くの企業は12月決算です。そして前年12月期の決算が公示され、実務で参照できる状態になるのが、毎年ちょうどこの時期にあたります。 つまり今なら、取引先の全社を最新期の数字で並べ直すことができます。
逆に言えば、春先に与信枠を見直した場合、そこで使えたのは1期前の決算です。 いま御社が張っている与信枠は、何年の決算にもとづいていますか。 即答できないとしたら、それが棚卸しをする理由になります。
本サービスは年に一度お使いいただくことを想定しています。最新期の決算が出そろうこの時期に一度並べ直しておけば、 次に与信枠を検討する場面で、判断材料がすでに手元にある状態になります。
棚卸しは、終わりではなく入口です。
全社を並べる目的は、危ない先を見つけることそのものではなく、 どこを詳しく調べるべきかを決めることです。 60社を一度に深掘りする必要はありません。並べてみて引っかかった数社だけ、次に進めば十分です。
※ 対象は中国本土企業です。信用格付は NR1(最も低い)〜 NR5(最も高い)の5段階です。
株式会社中村格付研究所(Naker Rating K.K.)/ 044-440-7080 / nrinfo@nrating.jp
