CASE STUDIES | 調査の事例
「きれいな決算書」ほど、
疑ってかかります。
実際にあった案件から、5件をご紹介します。社名は伏せていますが、起きたことは事実です。共通しているのは、どれも事前に兆候が出ていたということです。
5件の事例
「きれいな決算書」に隠されていた、黒字の偽装
決算書の見た目は問題ありませんでした。しかし利益の中身を分解すると、本業ではなく特別利益の操作で黒字が作られていました。調査報告の直後、この会社は倒産しました。
集計値だけを見ていては気づけません。利益がどこから来ているかまで見る必要があります。
親会社保証が、現地には届いていなかった
現地法人の支払いが遅れ始めました。調べると、取り付けていたはずの親会社保証が、現地の法制度上そのままでは効力を持たない構造でした。取引条件を設計し直して対応しました。
保証を取っていることと、それが執行できることは別の話です。
相手の問題ではなく、国の外貨不足だった
支払いが滞留しましたが、原因は相手企業の経営ではなく、政府の外貨不足でした。相手を責めても解決しません。L/Cの買取により資金手当てを実現しました。
払えない理由が相手側にあるとは限りません。カントリーリスクの確認が先です。
間に入っていた人がいなくなった後も、取引を続けてしまった
長年の関係を仲立ちしていた担当者が撤退した後も、これまでどおりという理由で取引が継続されていました。相手の状況は変わっていました。大型の焦げ付きが発生しました。
「これまで問題がなかった」は、これからの根拠になりません。
売上は伸びていた。中身は架空の循環取引だった
売上高は順調に伸びていましたが、実態は同じ商流を回す架空の循環取引による水増しでした。百億単位の不良債権を抱えて倒産しました。
伸びている数字こそ、なぜ伸びているのかを確認します。
5件に共通していたこと
兆候は出ていた
どの案件も、事後に振り返れば手前で気づける材料がありました。問題は、それを見る仕組みがなかったことです。
集計値では足りない
売上高や利益といった集計値は、作ろうと思えば作れます。中身まで分解して初めて、違和感が見えます。
一度きりでは足りない
取引開始時に問題がなくても、相手は変わります。続いている取引ほど、見直しの機会が失われます。
気になっている取引先は、ありませんか
1社だけでも調べられます。登記確認なら1,904円から、格付つきの報告書は25,000円からです。
